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資料
北海道大学医学部附属病院精神科神経科における入院患者の診療統計
A Statistical Survey of In-patients in the Department of Psychiatry and Neurology, Hokkaido University Hospital
山内 俊雄
1
,
山下 格
1
,
斉藤 嘉郎
1
,
平林 良登
1
,
上野 武治
1
,
大宮司 信
1
,
宮岸 勉
2
,
毛利 義臣
2
,
里見 龍太
3
Toshio Yamauchi
1
,
Itaru Yamashita
1
,
Yoshiro Saito
1
,
Yoshito Hirabayashi
1
,
Takeharu Ueno
1
,
Makoto Daiguji
1
,
Tsutomu Miyagishi
2
,
Yoshiomi Mohri
2
,
Ryuta Satomi
3
1北海道大学医学部精神医学教室
2旭川医科大学精神医学教室
3恵愛病院
1Dept. of Psychiatry, Hokkaido Univ. School of Medicine
2Dept. of Psychiatry Asahikawa Medical College
3Keiai Hospital
pp.461-473
発行日 1978年4月15日
Published Date 1978/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1405202756
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I.はじめに
ある医療施設における疾患の種類や頻度の推移を明らかにすることは,その疾患の発生や変遷に関与する各種の背景を知り,社会や医療の状況の変化をも推定するうえで,重要な意味をもっている。それにもかかわらず,長い期間にわたって総合的に精神および神経疾患の動態を明らかにした検討は,意外に少ないのが現状である4,5)。
われわれの教室では,諏訪望教授(現名誉教授)が主宰した昭和24年から50年までの27年間について,入院ならびに外来患者の統計的調査を行ない,その詳細な内容を「諏訪望教授退官記念教室研究診療業績録」1)に記載した。
それは大学附属病院という特殊な施設における統計であり,資料としての制約・限定のあることは当然である。しかし,他の施設においても同様の検討が行なわれ,お互いの資料を比較対照することによって,それぞれの資料のもつ意味が一層明らかになることが期待される。そこで,ここでは前記資料のうちから入院患者に関する検討結果の大要について報告したい。
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