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研究と報告
総合的コミュニティ・ケアにおけるアルコール外来—川崎市における予後調査をもとにして
An Alcoholic Clinic in a Community Center: From a follow-up study in Kawasaki City
中村 希明
1,3
,
霜田 一男
2
Mareaki Nakamura
1,3
,
Kazuo Shimoda
2
1井田病院精神科
2川崎市断酒新生会
3旧川崎市精神衛生相談センター
1Dept. of Neuropsychiatry, Ida Hospital
2Danshu-Shinseikai
3Kawasakishi Mental Health Center
pp.303-311
発行日 1978年3月15日
Published Date 1978/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1405202738
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I.はじめに
最近アルコール症の治療に回復者グループである断酒会をシステムに組み入れた報告がみられるようになったが,それらは病院の治療経験の発表4,12)が主であって,独立した外来機関としての報告は少ない1)ようである。川崎市精神衛生センターにおいては,アルコール症のアフター・ケアの一環として,昭和46年より断酒会の育成,調査8),47年からは断酒会を治療システムに組み入れたアルコール外来を開設し,すでにその成績の一部7)は発表したが,今回は昭和47年より4年間の受診者374名についての予後調査を行なったので,行政機能をもつ公衆衛生機関である精神衛生センターが直接医療サービスを行なう意義と併せて発表する次第である。
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