研究報告
在宅結核患者の調査報告—川崎市古市場地区にて
平林 京子
1
1長野県保健婦專門学校
pp.48-56
発行日 1953年5月10日
Published Date 1953/5/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662200517
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序
発端となつた問題
第2次世界戦爭後結核の様相は確かに変動を示して来た.化学療法出現,保健所活動体系化,予防法設定,その他のことより,結核死亡者減少が郎報として伝わり結核問題の解決の陽差しが強いようである.
日常訪問指導に当る私達には,それが多くの在宅に依らねばならない患者たちの室の隅々まで及んでいると云い切れないことを強く感じているものである.昭和25年発行厚生省結核白書に於いても,日本の結核問題が多面で総て解決に向つていないことを数字にて示している.
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