Japanese
English
研究と報告
多食・下剤大量使用・高度るいそうを主症状としたEating Disorderの1例
A Case of Eating Disorder Characterized by Hyperorexia, Excessive Use of Laxatives and Marked Weight Loss
高木 洲一郎
1
,
小宮 英靖
1
,
吉田 直子
1
,
本多 虔夫
1
,
今村 清子
2
,
男全 正三
2
Syuichiro Takagi
1
,
Hideyasu Komiya
1
,
Naoko Yoshida
1
,
Masao Honda
1
,
Kiyoko Imamura
2
,
Syozo Omata
2
1横浜市立市民病院神経科
2横浜市立市民病院内科
1Dept. of Neuropsychiatry, Yokohama City Hospital
2Dept. of Internal Medicine, Yokohama City Hospital
pp.589-595
発行日 1975年6月15日
Published Date 1975/6/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1405202327
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I.はじめに
われわれは,10年以上にわたり多食・下剤大量使用・るいそうを主症状としたきわめて特異な症例を経験したので報告する。
摂食異常を主症状とするanorexia nervosaはMorton, R. 以来広く知られているが,多食もまた同じ心理機制に基づくものと考えられ,Bruch, H. はこれらをeating disordersとして包括を試みている。これらの観点から本症例の心理機制と診断的な検討をとおしてanorexia nervosaを中核とする摂食異常について,精神医学的に考察を加えたい。
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