Japanese
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資料
大学病院における時間外診療の実態
On Extra-regular-hour Psychiatric Patients at Our Out-patient Clinic
大原 健士郎
1
,
手島 正大
1
,
荻本 芳信
1
Kenshiro Ohara
1
,
Masahiro Tezima
1
,
Yoshinobu Ogimoto
1
1慈恵会医科大学精神神経科教室
1Dept. of Neurol. & Psychiat., Jikei Univ. School of Med.
pp.193-196
発行日 1975年2月15日
Published Date 1975/2/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1405202282
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I.はじめに
われわれが,精神科救急医療を必要とする患者に接する機会は意外に多いにもかかわらず,その実態は必ずしも明らかではない。その理由の最大のものは,各機関において精神科独自の救急外来設備が完備していないためと思われるが,この小論では,大学病院救急室を訪れる精神科領域の患者の実態を調査し,いわゆる急患とよばれる一群の患者を分析することにした。
もちろん,一機関の調査が,他のすべての治療機関のそれを代表しているとはいえないし,われわれの調査成績は大学病院の持つ特殊性を示し,本来の意味での精神科救急患者とは著しく異なるものがあると思われるが,各機関ごとに,時間外診療の実態を明確にしていくにつれて,近年重要視されてきている精神科救急患者の実態に接近する足がかりになりはしまいかと期待するものである。
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