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シンポジウム 向精神薬療法の現状と問題点—Dr. Frank J. Ayd, Jr. を迎えて
日本における遅発性ジスキネジアの発生状況について
The Present Status of Tardive Dyskinesia in Japan
伊藤 斉
1
Hitoshi Itoh
1
1慶応義塾大学医学部精神神経科
1Dept. of Neuro-Psychiatry, Keio Univ. School of Medicine
pp.664-669
発行日 1974年7月15日
Published Date 1974/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1405202203
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I.はじめに
Neurolepticaを続けて使用しているうちに出現する遅発性ジスキネジアについて,1959年にSigwaldらがDyskinesia facio-linguo-masticatriceの名称でまとめて報告して以来多くの研究者によっていろいろな報告がなされており,今般来日されたDr. AydもInternation al Drug Therapy News Letterでいく度か発表をしており,今日の講演のなかでも取り上げておられるので,追加発言として「日本における薬剤性遅発性ジスキネジア」について簡単に述べて話題に加えたい(なおこの原稿の内容についてはすでに,八木,荻田,三浦とともに日本医事新報No. 2582,昭481)その他に詳しく報告してあり,重複する部分も多いが,Dr. Aydの講演との関連においてあえて再度述べさせていただいたしだいで,上記既発表論文も参照されたい)。
本邦では風祭がBostonにおいてJ. O. Cole,C. P. Chienらと精力的な調査研究を遂げており,国外でも木下ら,鳥山ら,そしてわれわれのグループの八木,荻田などの調査結果が報告されている。
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