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Essai sur les formes cliniques actuelles de la schizophrénie chez l'ádulte jeune
武正 建一
1
1慶大精神神経医学
pp.734
発行日 1973年7月15日
Published Date 1973/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1405202045
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1954年以降フランスにおいても分裂病の症状や経過の上で種々の変化がみられており,それは神経症的傾向の増加などとなって現われている。このような変化は,主として次の3つの点によるものであろう。それは,1.作業療法,職業療法の導入や精神療法的接近などを含む病院看護施設の発展,2.1953〜1954年以来C. P., Reserpineをはじめとする種々の向精神薬による薬物療法の導入,3.相談所の設置,家庭訪問など精神医療における地区secteur活動の発展などによるものである。
精神病院で病初期に観察される分裂病の症状型としては,1.Les formes paranoides,2.La forme hébéphrénique,3.La canatonie,4.Les formes simples,5.La schizoidie évolutive,6.Les formes pseudo-névrotiques,7.Les formes depressives,8.Les formes avec excitationなどがあげられるが,現在上記の症状型の中ではforme paranoide,forme simpleが多く,またforme depressiveは思春期後かなり多いものである。これに対して,catatonieは少ない。
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