Japanese
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特集 向精神薬をめぐる問題点
向精神薬の副作用のチェックおよび予防について
About the Check and Prevention of Side-effects of Tranquilizer
長坂 五朗
1
Goro Nagasaka
1
1浅香山病院精神科
1Dept. of Psychiatry, Asakayama Hospital, Osaka
pp.469-476
発行日 1971年5月15日
Published Date 1971/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1405201744
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I.はじめに
向精神薬の使用は,治療の現場,特に精神病院では,その使用頻度は90%以上,多いところでは100%に及んでいるかも知れない。諏訪ら1)は,向精神薬使用の実態を調査し,43年末からさかのぼって5年前から,入院中の精神分裂病患者は1人あたり100日中90日ないし95日,100人中90ないし95人の割で向精神薬をのみつづけていると報告している。
向精神薬の種類も増え,多様化し,カクテルで使用される傾向が強い。それらが相乗作用を持つのか,目標症状を重複して除去できるのか,なお未確認のまま,ただ感にたより経験的に使用されているようである。
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