Japanese
English
研究と報告
一過性全健忘
Transient Global Amnesia
野上 芳美
1
,
浅川 和夫
1
,
穴沢 卯三郎
1
,
池田 八郎
1
,
杉山 和
1
Yoshimi Nogami
1
,
Kazuo Asakawa
1
,
Usaburo Anazawa
1
,
Hachiro Ikeda
1
,
Kazu Sugiyama
1
1日本大学医学部精神神経科教室
1Dept. of Neuropsychiatry, Nihon Univ. School of Med.
pp.859-864
発行日 1970年10月15日
Published Date 1970/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1405201667
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Ⅰ.まえがき
一過性の意識障害に続いて健忘を残すことは頭部外傷,脳卒中,てんかん,せん妄,錯乱状態などにしばしば経験されるもので,臨床医にとってさほど珍しいものではない。
Bender(1956)2)は健忘を主訴とする症状群のうち特徴ある一群に注目し“single episode of confusion with amnesia”と呼んだ。これにひき続いてFisherとAdams(1958)6)は同様の症状群を“transient global amnesia”として記載し,現在では後者の命名が広く用いられている。
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