Japanese
English
研究と報告
糖負荷試験による慢性アルコール中毒者
Glucose Tolerance Tests in Chronic Alcoholics
仁村 忠雄
1
,
井上 博士
1
,
河村 伸子
1
,
黒川 英蔵
1
Tadao Nimura
1
,
Hiroshi Inoue
1
,
Nobuko Kawamura
1
,
Eizo Kurokawa
1
1東邦大学医学部神経精神科学教室
1Dept. of Neuropsychiatry, Toho Univ. School of Med.
pp.845-850
発行日 1970年10月15日
Published Date 1970/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1405201665
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Ⅰ.はしがき
近年,慢性アルコール中毒の生化学的研究は脂質代謝にその方向を向けつつあるが1),糖代謝について解決されたわけではなく,今なお多くの未知の領域がある。
私たちは慢性アルコール中毒者の身体的特徴を捕えようとして,急性アルコール中毒時の2,3の問題について検討を重ねてきた。その一環として血糖の問題を取り上げ,飲酒時の血糖の変動について考察した2)。そこから推察するところでは慢性アルコール中毒者は糖代謝の正常からの偏位が疑われた。
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