救急診療
急性アルコール中毒
名尾 良憲
1,2
1都立豊島病院
2東京女子医大消化器病センター
pp.1028-1029
発行日 1970年6月10日
Published Date 1970/6/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402203224
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どこまでいけば救急診療を必要とするか
アルコールは中枢神経に対して麻痺作用を示すものである.摂取されたアルコールは酸化されてアセトアルデヒドとなり,さらに酢酸となってTCAサイクルに入り,CO2とH2Oとに分解される.このアセトアルデヒドは悪酔いの原因となると考えられるが,この毒作用についての詳細は明らかでない.
アルコールの代謝は肝で行なわれるが,その代謝能は1時間あたりアルコール7-10g(清酒0.3-0.5合)といわれる.それゆえ,この代謝能をこえる飲酒は血中アルコール濃度の上昇をもたらす.
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