対談
先覚者にきく—林道倫先生をたずねて(2)
臺 弘
1
,
奥村 二吉
2
,
富井 通雄
3
,
林 道倫
2
1東京大学
2岡山大学
3林精神医学研究所
pp.328-335
発行日 1970年4月15日
Published Date 1970/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1405201603
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
ドイツ留学の頃
臺 あのころ日本からドイツへいかれて,いちばん強く感じられたことというのはどんなことでしたか。いろいろおありでしょうけれども,学問に関してはいかがでしたか。
林 私は,解剖とHistologieばかりやっていたのですから,向こうにいっては,向こうの人はたいして,できるようには思わなかったですね。Jakobはさすがに,Nisslbildはよくみえましたね。よくみえるなと思ったけれども,Jakobに頭を下げて習うというほどでもなかったです。それでも,これだけはみえるなと思っていました。他の人はそんなにみえなかったように思います。Spatzなども知っていますけれども,あまり,どうもみえなかったですね。
Copyright © 1970, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.