追悼
林道倫先生を偲ぶ—略歴と主な業績
大月 三郎
1
1岡山大学医学部神経精神医学教室
pp.798-799
発行日 1973年7月15日
Published Date 1973/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1405202054
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略歴
林道倫先生は明治18年12月21日,仙台市にて生まれられた。仙台第一中学校,第二高等学校(明治39年7月卒)を経て,明治43年12月東京帝国大学医学部を卒業された。卒業後1年間,同大学病理学教室助手に任ぜられた後,同大学精神病学教室に移られ,東京府巣鴨病院医員を兼ねられた。大正3年7月より約1年間,南満医学堂教授兼大連医院神経科医長を勤められた後,東京帝国大学精神病学教室に帰られ,大正6年2月より同大学助手を経て,大正13年6月より岡山医科大学教授に就任された。この間,大正10年10月より大正13年5月までドイツ留学。昭和22年学制改革に伴い岡山大学創設事務責任者として岡山大学設立に貢献され,昭和24年6月,初代岡山大学長に就任された。昭和27年3月岡山大学教授を定年退職,同年7月岡山大学長を辞職された。退官後は岡山大学名誉教授の称号を受けるとともに,岡山市に林精神医学研究所を設立され,精神疾患の研究と診療に力を尽された。
長年にわたる大学在任中,岡山医科大学付属医院長,広島県立医学専門学校長,岡山医科大学長,日本学術会議会員等を歴任され,わが国の学術研究,大学教育のために多大な貢献をされた。
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