Japanese
English
研究と報告
てんかん患者の社会的背景について(その1)—実態調査を中心として
On the Social Background of Epileptic Patients, : with Special Reference to the Practical Investigations
懸田 克躬
1
,
直居 卓
1
,
井上 令一
1
,
桑村 智久
1
,
平沼 博
1
,
渡辺 博
1
,
渡辺 敏也
1
,
蛭川 葉子
1
Katsumi Kaketa
1
,
Taku Naoi
1
,
Reiichi Inoue
1
,
Tomohisa Kuwamura
1
,
Hiroshi Hiranuma
1
,
Hiroshi Watanabe
1
,
Toshiya Watanabe
1
,
Yoko Hirukawa
1
1順天堂大学医学部精神神経科教室
1Dept. of Neuropsychiat., Faculty of Med., Juntendo Univ.
pp.117-124
発行日 1969年2月15日
Published Date 1969/2/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1405201439
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Ⅰ.緒言
近来,抗てんかん剤の急速な開発につれて,発作の抑制はかなり満足すべき段階にまでいたつてはいるが,いわゆる"難治性てんかん"の存在も無視しえず,和田1)の報告では約12%といわれており,この方面の研究が活発に進められている。
しかし,精神障害に対する面では,従来より,その実態の正確な把握についても,またリハビリテーションを含む治療の面でも,いちじるしい立ち遅れの感があり,とくに高度の精神障害を伴うてんかん患者は,いわゆる“Anstaltepilepsie”として別個にとり扱われ,社会生活よりの脱落はもとより,それにいたる過程についての分析も詳細な検討がなされていない。
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