Japanese
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特集 てんかん
〔特集1〕てんかんとその境界領域
Symposium・4
異常脳波を示す2,3の疾患の所見からみたてんかん境界領域の検討
A Study on the Borderlands Epilepsy from the Features of Some Diseases with Abnormal Electroencephalogram.
直居 卓
1
,
井上 令一
1
,
桑村 智久
1
,
平沼 博
1
,
大熊 輝雄
2
T. Naoi
1
,
R. Inoue
1
,
T. Kuwamura
1
,
H. Hiranuma
1
,
T. Okuma
2
1順天堂大学神経科
2東京大学医学部精神医学教室
1Department of Neuropsychiatry, Juntendo University
2Department of Neuropsychiatry, Tokyo University
pp.225-230
発行日 1963年3月15日
Published Date 1963/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1405200543
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I.緒言
てんかんの境界領域には,片頭痛を初めとして,失神発作,ナルコレプシー,熱けいれん,非定型内因性精神病などさまざまな疾患が論議されているが,てんかんの定義そのものがあいまいである以上,その境界領域の規定もきわめて漠然としているのもやむをえない現状であろう。
そこで,われわれは少しみかたを変えて臨床的には一応てんかんとはまつたく別個なものと考えられているが,かなりの程度に異常脳波を示す疾患の2,3をとりあげ,その臨床症状と脳波所見から"てんかん境界領域"の問題を検討してみたい。
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