Japanese
English
研究と報告
精神神経症状を呈した全身性エリテマトーデスの2例
Neuropsychiatiric Manifestations in Two Cases of Systemic Lupus Erythematosus
松本 胖
1
,
十束 支朗
1
,
緑川 隆
1
Yutaka Matsumoto
1
,
Shiro Totsuka
1
,
Takashi Midorikawa
1
1千葉大学医学部神経精神医学教室
1Dept. of Neuropsychiat., School of Med., Chiba Univ.
pp.817-826
発行日 1968年10月15日
Published Date 1968/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1405201395
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I.はじめに
全身性エリテマトーデス(以下SLEと略す)の中枢神経症状に関してはHebra & Kaposi9)が初めて記載して以来,こんにちまで比較的多数の報告2)〜4)6)7)18)20)23)があるが,その症候学はまだ確立されていない現状にある。
著者らは最近,全身性けいれんおよび可逆性のいちじるしい痴呆様状態を呈した症例と,性格変化を主体とした精神症状の背後に器質的病変を疑わせる所見を示した症例を経験したのでここに報告し,あわせて文献的考察を加えた。
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