Japanese
English
研究と報告
Nitrazepamの催眠効果についての臨床経験
Clinical Effect on Sleep Induced by Nitrazepam
杉田 力
1
,
石川 一郎
1
Tsutomu Sugita
1
,
Ichiro Ishikawa
1
1順天堂大学医学部精神医学教室
1Dept. of Neuropsychiatry, School of Med., Juntendo Univ.
pp.682-688
発行日 1967年9月15日
Published Date 1967/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1405201242
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Nitrazepamを30例の睡眠障害を示す患者ならびに5例の正常人に投与して,その睡眠効果を検討した。30例中著効8例,有効17例,無効5例で,25例83.3%に効果がみられた。入眠時間の短縮,睡眠持続の延長が得られ,覚醒後の頭重感,倦怠感などの不快感はほとんどみられなかつた。本剤による脳波の特徴をみるために,本剤を使用して睡眠脳波を記録し,thiopental natrium導入による睡眠脳波と比較検討したが,nitrazepam使用による脳波では,いわゆるbarbiturate fast wave様の波形の出現がなく,瘤波,紡錘波が不明瞭で,睡眠の各時期を通じて13c/s前後の波形が出現した。
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