Japanese
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研究と報告
Phenothiazine系薬剤による光アレルギー反応について—過敏な皮膚症状を呈した1分裂病症例における検討
The Photoallergic Reaction as a Side Effect of the Phenothiazine Derivatives
須田 茂雄
1
,
平井 富雄
2
Sigeo Suda
1
,
Tomio Hirai
2
1東京大学医学部付属病院精神医学教室
2東京大学医学部付属病院分院精神医学教室
1Dept. of Neuropsychiat., Faculty of Medicine, the Univ. of Tokyo
2Dept. of Neuropsychiat., Koishigawa Bunin, Faculty of Medicine, the Univ. of Tokyo
pp.449-456
発行日 1967年6月15日
Published Date 1967/6/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1405201213
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Ⅰ.緒言
わが国にphenothiazine系化合物が登場してから10年余の年月が経過した。現在使用しうるこの種の薬剤だけでも数十におよび,その適用法・副作用についても多くの研究・報告がなされている。その結果,使用法も,臨床的にある程度定式化したといつてよい。
一方副作用については,使用当初過敏とさえ思われる注意・配慮がなされ,その報告5)6)12)〜15)についても各方面にわたるものがみられたが,最近ではパーキンソニスムスのほか,ときにみられる肝障害,無顆粒細胞症以外はほとんど注目されていないように思われる。
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