Japanese
English
研究と報告
分裂病者の運動機能側性化:要因の検討
Lateralization of Motor Skills in Schizophrenics: Examination of the factors
大野 理
1
,
二宮 英彰
1
,
二宮 嘉正
2
Osamu Ohno
1
,
Hideaki Ninomiya
1
,
Yoshimasa Ninomiya
2
1宮崎医科大学精神科
2協和病院
1Department of Psychiatry, Miyazaki Medical College
2Kyowa Hospital
キーワード:
Schizophrenia
,
Laterality
,
Correlation method
,
Motor skill
,
Neuropsychology
Keyword:
Schizophrenia
,
Laterality
,
Correlation method
,
Motor skill
,
Neuropsychology
pp.669-673
発行日 1989年6月15日
Published Date 1989/6/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1405204728
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抄録 分裂病者に対して行った側性化調査・運動機能検査法でみられた右手足への側性化の要因を調べた。調査時の年齢,調査時の年齢から初発病年齢を引いた経過期間,入院期間の3つの要因と側性化の程度を表す運動機能検査値右係数との相関をみた。
豆移しという微細な手の運動能力の右係数では3つの要因すべてと有意の相関がみられたが,いずれの要因の影響が大きいかは分からなかった。握力右係数と年齢との間に有意の負の相関がみられた。タッピングという手の単純な運動能力の右係数はいずれの要因とも相関はみられなかった。足タッピングの右係数は,経過期間との間に有意の相関がみられた。
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