Japanese
English
研究と報告
TAN-15による治療経験
Therapeutic Experience with TAN-15
島崎 敏樹
1
,
高見沢 ミサ
1
T. Shimazaki
1
,
M. Takamizawa
1
1東京医科歯科大学神経精神医学教室
1Dept. of Neuropsychiat., Tokyo Medical and Dental Univ.
pp.515-519
発行日 1966年6月15日
Published Date 1966/6/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1405201025
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I.はじめに
うつ病およびうつ状態に対する治療薬として大別されているものに,刺激剤(stimulant),MAO阻害剤および感情調整剤(thymoleptica)がある。刺激剤は,有効な場合もあるが一般に付加的な役割しかもたないといわれており,MAO阻害剤は,肝障害が起こりやすいためその適応範囲がかなり制限されている。現在おもにもちいられているのは最後の感情調整薬thymolepticaである。
今回われわれは,各種うつ状態にこのthymolepticaに属する新しい抗抑うつ剤TAN-15を使用し,興味ある成績を得たので報告する。
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