Japanese
English
研究と報告
精神分裂病に対するFluphenazine Enanthateの臨床治験
Clinical Experience of Fluphenazine Enanthate to Schizophrenia
佐野 新
1
,
長谷川 和夫
1
,
後藤 寿朖
1
,
岩淵 純男
1
,
佐藤 春夫
1
,
大田 博
1
S. Sano
1
,
K. Hasegawa
1
,
S. Goto
1
,
S. Iwabuchi
1
,
H. Sato
1
,
H. Ota
1
1慈恵医科大学精神神経科教室
1Dept. of Neuropsych., Jikeikai Medical College
pp.415-419
発行日 1966年5月15日
Published Date 1966/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1405201006
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I.緒言
精神病患者に薬物療法を行なうにあたつては,拒薬を示すものがあって,治療上の困難さを経験することがしばしばである。今回われわれはK. K. スクイブ・ラボラトリーズの協力により,Fluphenazine Enanthateを試用する機会を得たが,本剤はいわば向精神薬のDepot剤ともいうべきもので,上記の拒薬という観点からも注目すべき特色を具備している。
すなわち本剤の化学構造式は第1図に示すように,通常のFluphenazine塩酸塩と異なり,Fluphenazineのエナンシル酸ニステルであり綿実油に溶解してある。
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