紹介
—Rufus Ephesius 著—「問診法」ほか
大橋 博司
1
Hiroshi Ohashi
1
1京都大学医学部精神医学教室
1Dept. of Psychiatry, Faculty of Med., Kyoto Univ.
pp.939-943
発行日 1965年10月15日
Published Date 1965/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1405200921
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一昨年,昨年の「精神医学」誌上に数回にわたり古代ギリシャ・ローマ医学の精神医学的文献を紹介したが,介年も3回ほどこのつづきを書くことになつた。今回はRufus Ephesiusである。かれのテクストはDaremberg et Ruelle(1879)によつてまとめられているが,そのリプリント版(1963)が出ている。
Rufus('Poυφos)は有名な医家であるがその生涯についてはほとんど知られていない.Ephesosの出身であり,2世紀(A. D.)前半に活躍した。おそらくローマに居住したと思われるが,確実な資料はないとの乙とである。ただかれの著作(問診法)のなかにはしばらくの間エジプトに滞在していたことが記されている。
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