特集 精神療法の限界と危険
第1回日本精神病理・精神療法学会シンポジウム
講演
各種の精神療法の限界について
桜井 図南男
1
1九州大学精神科
pp.101-106
発行日 1965年2月15日
Published Date 1965/2/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1405200795
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精神療法の限界と危険ということであるが,これは精神療法にとつて,かなり本質的な,また,広汎な領域にわたる問題であると思われるので,そのすべてにわたつて,ここで論議をつくすということはとうてい不可能であろうし,私がそれにとりくむ資格もないように思われる。
私はむしろ限界ということに重点をおいて,日ごろ考えていることを整理してみたいと思うのであるが,もちろん限界を逸脱したものには危険が伴うはずである。しかし,危険はそれだけにとどまらないことも念頭においていただきたい。
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