Japanese
English
特集 向精神薬・抗けいれん剤の効果判定法
抗うつ薬の臨床評価に関する研究
The Clinical Evaluation of Psychotropics and Anti-convulsants.: Anti-depressive Drugs.
秋元 波留夫
1
,
栗原 雅直
1
,
藤谷 豊
1
,
佐々木 邦幸
1
H. Akimoto
1
,
M. Kurihara
1
,
Y. Fujiya
1
,
K. Sasaki
1
1東京大学医学部精神医学教室
1Dept. of Neuropsychiatry, University of Tokyo
pp.813-825
発行日 1964年11月15日
Published Date 1964/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1405200762
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I.まえがき
精神病の状態像をRating Scale(以下R. S. と略す)によつて客観的・数量的に表現するこころみは,多くの研究者によつて行なわれている。うつ病を対象とするR. S. に関しても,1930年に発表されたH. H. Jasper9)のDepression-Elation Test以来,とくに最近数多く研究されるようになつてきている。
これらの研究の多くは,たとえばBeck2),Overall13),Wechsler16)らのごとく,質問紙法によつてうつ病患者の精神的傾向を評点化し,その状態像の把握の信頼性を高めることに努めている。
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