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研究と報告
うつ病にあらわれる「執着性格」の研究
Zur Klinik und Psychopathologie des immodithymen Charakters (Simoda) Ein Beitrag zur Charakterologie Zyklothymer Depressiven
平沢 一
1
H. Hirasawa
1
1Psychiatrische u. Nervenklinik der Univ. Kyoto
pp.229-237
発行日 1962年4月15日
Published Date 1962/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1405200424
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Ⅰ.序説
執着性格は下田により初めて提唱された。この性格と躁うつ病(下田・王丸・向笠)および初老期うつ病(中およびその共同研究者)とが密接な関係を有することは,多数例においてすでに明らかにされているが,その具体的な性格像および執着性格により生ずるうつ病像の症候論的な研究は乏しいように思われる。
著者は昭和33年10月より36年10月までに京都大学の精神科の外来および入院のうつ病患者の中から「執着性格」を示す105例を選び,つぎの諸点を検討した。
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