Japanese
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研究と報告
Gerstmann症候群に対する2,3の考察—諸症候要素の消長について
Some consideration of Gerstmann's Syndrome: Study on the transitions of some elemental synptoms
佐藤 道
1
T. Sato
1
1福島県立医大精神科教室
1Dep. of Psychiatry, Fukushima Medical College
pp.171-180
発行日 1962年3月15日
Published Date 1962/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1405200418
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Ⅰ.緒言
1924年 Gerstmann5)は,手指失認が,これとは一見互いに無関係にみえる左右障害,失書(失読をともなわないという意味での純粋な失書),失算などと共存しているのに注目し,さらに同様な数例を観察して4つの症状が一定の特定限局部位,すなわち左頭頂,後頭葉移行部に病巣を有することを報告した。
またこれに前後してHermann, Potzl(1926)が同症候群を呈するもので左隅角回転と第2後頭回転の移行部に腫瘍を確かめ,最初の剖検例を提供した。
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