Japanese
English
研究と報告
異常視覚を訴える1症例
On a case with abnormal visual phenomenon
西尾 友三郎
1
,
秋山 誠一郎
2
T. NISHIO
1
,
S. AKIYAMA
2
1慶応大学医学部神経科教室
2東京歯科大学
1Department of Neuropsychiatry, School of Medicine, Keio University
2Tokyo Dental-College
pp.563-568
発行日 1959年8月15日
Published Date 1959/8/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1405200122
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Ⅰ.緒言
幻視,錯視またはこれに類した異常視覚の体験は珍しくないが,これを絵に再生して説明する例は比較的に少ない。われわれはたまたま「幻視がある」と訴えて自からその成立機転を解明しようと努力している人に遭遇した。彼は日日の異常視覚を絵日記式に記録し,自己の何らかの身体的特殊性のためにその現象が起るのではないかと考え,一方この異常視覚を苦痛とするよりもむしろ楽しんでいるのであつた。
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