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資料
大災害から災害弱者と市民を守る被災地からの提言―精神科医療保健福祉サービス従事者の立場から
Proposal from a Disaster-struck Area Seeking to Protect its Citizens, including those vulnerable to the Effects of Disasters: A mental health and welfare services practitioner perspective
丹羽 真一
1,2
,
熊倉 徹雄
3,4
,
鈴木 長司
5
,
深澤 国之
6,7
,
米倉 一磨
8,9
,
渡辺 忠義
10,11
,
Ψ21Planプランナー
Shinichi NIWA
1,2
,
Tetsuo KUMAKURA
3,4
,
Choji SUZUKI
5
,
Kuniyuki FUKASAWA
6,7
,
Kazuma YONEKURA
8,9
,
Tadayoshi WATANABE
10,11
1Ψ21Planプランナー
2福島県立医科大学会津医療センター
3福島県精神科病院協会
4針生ヶ丘病院
5東北病院
6福島県臨床心理士会
7泉保養院
8日本精神科看護技術協会福島県支部
9相馬広域こころのケアセンターなごみ
10福島県作業療法士協会
11あさかホスピタル
2Department of Psychiatry, Aizu Medical Center, Fukushima Medical University, Fukushima, Japan
4Haryugaoka Hospital
5Tohoku Hospital
7Izumi Hospital
9SO-SO Mental Care Center Nagomi
11Asaka Hospital
キーワード:
Disaster psychiatry
,
D-PAT
,
D-MAC
Keyword:
Disaster psychiatry
,
D-PAT
,
D-MAC
pp.515-522
発行日 2014年6月15日
Published Date 2014/6/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1405102736
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はじめに―Ψ21Planプランナー会議と本提言を行う動機の説明
Ψ21Planプランナー会議は,福島県の精神科医療保健福祉サービスのあり方を,21世紀の世界水準に相応しいものに改革していくために,県内の同サービス従事者が共有できる理念的目標を作ることを目的として2002年2月に発足した有志の集まりである。シンポジウムなどでの検討を重ねた上で,プランナー会議は福島の精神科医療を21世紀に相応しいものとするための「県民への提言」1)を2006年3月に,「精神科医療従事者への提言」2)を2009年3月にまとめて発表した。「精神科医療従事者への提言」の中では,起こりうる原発事故への対応についても提言していたが,2011年3月の東京電力福島第一原発事故に際しては,その提言を活かすことができなかった。この苦い経験を踏まえて私たちプランナー会議では,東日本大震災と東京電力福島第一原発事故から学んだ教訓,精神科医療保健福祉の観点で大災害から災害弱者と市民を守る上での教訓を,県内外の精神科医療保健福祉サービス従事者と共有できるよう取りまとめた。本提言は,プランナー会議内に設置された提言作成のためのタスクフォースにより原案が作成され,プランナーからの修正を受けたのち,2013年12月21日のプランナー会議で承認されたものである。なお,Ψ21Planプランナー会議のプランナー一覧を文末に資料1として記した。また,本提言の要点のみ抜粋したものを資料2として文末に付し,私たちが経験した問題事象と本提言に用いられる用語の相互関係を図に示した。加えて,本提言に用いられる用語の説明は資料3にまとめて文末に示した。
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