Japanese
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連載 「継往開来」操作的診断の中で見失われがちな,大切な疾病概念や症状の再評価シリーズ
神経衰弱neurasthenia―森田の視点を含めて
Neurasthenia: with Morita's View
北西 憲二
1
Kenji KITANISHI
1
1森田療法研究所/北西クリニック
1Morita Therapy Institute, Kitanishi Clinic, Tokyo, Japan
キーワード:
Neurasthenia
,
Morita therapy
,
Neurotic disorders
Keyword:
Neurasthenia
,
Morita therapy
,
Neurotic disorders
pp.896-898
発行日 2013年9月15日
Published Date 2013/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1405102555
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はじめに
日本の医学あるいは精神医学の歴史において,神経衰弱という用語や概念が論じられるようになったのは,日本に西欧の医学が導入された明治時代以降である。近代化とともに始まった日本の精神医学の揺籃期には,神経症性障害の概念は神経衰弱の検討から始まった。本稿では,神経衰弱の西欧と日本における変遷を紹介し,それが現在の日本の精神医学の臨床でどのような診断的地位を占めているのか,その概念がどのように理解されているのか,その現代的意義などについて述べる。
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