Japanese
English
紹介
医療機関における復職支援としての問題解決療法について
Problem Solving Therapy for Return-to-work in Hospital
猪澤 歩
1
,
森岡 久直
1
,
本岡 寛子
2
,
中村 芳子
3
,
福田 莞爾
3
,
胡谷 和彦
1
Ayumi IZAWA
1
,
Hisanao MORIOKA
1
,
Hiroko MOTOOKA
2
,
Yoshiko NAKAMURA
3
,
Kanji FUKUDA
3
,
Kazuhiko KOTANI
1
1NTT西日本大阪病院神経科
2関西福祉科学大学
3NTT西日本大阪病院関西健康管理センタ
1Department of Neurology, NTT West Osaka Hospital, Osaka, Japan
2Kansai University of Welfare Sciences
3NTT West Osaka Hospital, Kansai Health Management Center
キーワード:
Hospital
,
Problem solving therapy
,
Return-to-work
Keyword:
Hospital
,
Problem solving therapy
,
Return-to-work
pp.473-481
発行日 2013年5月15日
Published Date 2013/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1405102451
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抄録
本研究では,企業の健康管理センターや主治医と連携を図り,休職中の社員への問題解決療法を用いた復職支援プログラムへの参加募集方法,そして,その問題解決療法の有用性を検討することを目的に行った。問題解決療法とは,5つのコツから構成された認知行動療法の一技法である。これをNTT西日本大阪病院神経科の医師または産業医により受講が必要であると判断された者(主にうつ病性障害および適応障害の診断を受けており,現在復職に向けたリハビリテーションを行っている方)のうち,適格基準を満たし,プログラム前後の調査用紙に記入漏れなく回答した2名の事例(A:適応障害・男性,38歳 B:うつ病・男性,52歳)を中心に考察を行った。結果,積極的問題志向性の得点が,プログラムの前後ではA,Bともに高くなった。さらに,日常生活でもこのコツが活かされている点もみられた。加えて,健康管理センターとのパイプもつながり,今後も連携しながら復職支援プログラムの実施を広げられる可能性ができた。
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