書評
―山内俊雄,松原三郎 編―精神科医のためのケースレポート・医療文書の書き方:実例集
尾崎 紀夫
1
1名古屋大学大学院医学系研究科精神医学・親と子どもの心療学分野
pp.1132
発行日 2011年11月15日
Published Date 2011/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1405102032
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精神科医は医療文書を書く機会が多く,さまざまな医療文書が書けるようになると,何となく一人前になったような気がしてくる。ところが,医療文書の書き方についてトレーニングを受けたかというと,その記憶がない。また,「書き方」を教えてくれる書物も,昔はなかったように思う。
ローテート研修医時代,先輩医師から「紹介状を書いておくように」と言われ,カルテに挟んである紹介状を参考に,「見よう見まね」で書き始めた。精神科研修を始め,初診に陪席して紹介状の実例をいくつか目の当たりにし,「精神科医による紹介状の書き方」を学び始めた。さらに,診断書も,先輩精神科医の診断書をまねることが修行であった。
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