Japanese
English
私のカルテから
身体表現性障害として治療されていた神経梅毒の1例
A Case of Neurosyphilis Treated as Somatoform Disorder
藤野 純也
1
,
田中 秀樹
1
,
谷口 典男
1
,
田伏 薫
1
Junya FUJINO
1
,
Hideki TANAKA
1
,
Norio TANIGUCHI
1
,
Kaoru TABUSHI
1
1浅香山病院精神神経科
1Department of Neuropsychiatry, Asakayama Hospital, Sakai, Japan
pp.293-295
発行日 2011年3月15日
Published Date 2011/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1405101820
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
- 参考文献 Reference
はじめに
神経梅毒は,診断・治療開始が遅れると重篤な後遺症を残すことがあり,早期の診断と治療が求められる。しかし,まれな疾患であるという理由だけでなく,神経梅毒は初期症状として,不眠,頭痛,イライラ,嘔気など,非特徴的な症状しか認めないことが多く,初診時に見逃された症例が少なからず報告されている1,5)。今回我々は,身体表現性障害として治療されていた神経梅毒の1例を経験したので報告する。なお,本報告にあたっては,患者および家族から口頭による同意を得ている。
Copyright © 2011, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.