書評
―日本神経学会 監修 「てんかん治療ガイドライン」作成委員会 編―てんかん治療ガイドライン2010
渡辺 雅子
1
1国立精神・神経医療研究センター病院精神科
pp.204
発行日 2011年2月15日
Published Date 2011/2/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1405101799
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集学的治療ネットワークの地図となる書
本書は下記の2点で歴史に残る画期的な本である。その1点は日本神経学会が複数の学会へ協力を呼びかけ作成したという発行の特異な経緯であり,もう1点はその姿勢と内容の先進性にある。
まず第1の点について,発行に至る過程を関連学会(日本てんかん学会)の事務担当理事として拝見してきたので,述べさせていただく。今回は特に,関連する複数の学会(日本てんかん学会,日本神経治療学会,日本小児神経学会)へ協力が呼びかけられ,関連学会からの委員を含む合同委員会で作成された。具体的には神経内科医のみならず,小児科,小児神経科,精神科,脳神経外科の医師が内容作成に直接かかわった。
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