巻頭言
臨床家であることの幸せについて
藤山 直樹
1
1上智大学総合人間科学部
pp.106-107
発行日 2010年2月15日
Published Date 2010/2/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1405101565
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早いもので,精神科医になって32年になろうとしています。
その間,精神科臨床にはいろいろな動きがありました。DSMに代表される操作的診断基準の導入,境界例問題,パニック障害概念の導入と抗うつ薬の使用,気分安定薬の使用の一般化,非定型抗精神病薬の導入,解離性同一性障害の増加,SSRIの流布,行政主導の入院期間の短縮化,精神科のクリニックの爆発的増加,気分障害患者の急増,広汎性発達障害概念の流布,そして,何よりエビデンス・ベーストな精神科臨床という考え方の広がり…。
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