Japanese
English
研究と報告
精神機能のための簡易客観指標
Brief Objective Measures for Mental Functions (UBOM)
臺 弘
1
,
三宅 由子
2
,
斎藤 治
2
,
丹羽 真一
2
Hiroshi UTENA
1
,
Yuko MIYAKE
2
,
Osamu SAITOH
2
,
Shin-ichi NIWA
2
1坂本医院
2NPO法人UBOM研究会
1Sakamoto Clinic, Niiza, Japan
2Fukushima Medical University, Department of Psychiatry
キーワード:
Disability
,
Objective measures
,
Schizophrenia
,
Mental health
,
UBOM
Keyword:
Disability
,
Objective measures
,
Schizophrenia
,
Mental health
,
UBOM
pp.1173-1184
発行日 2009年12月15日
Published Date 2009/12/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1405101536
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抄録
精神保健の基軸の1つである生活療法には,医療者,患者,関係者を通じて共有される精神機能の客観的指標があることが望まれる。臺は診療と自立支援の現場の10余年の経験から,使用しやすい簡易指標の1組を作り上げて,その内容は本誌に第1~3報として順次報告した。それは具体的でわかりやすい貴重な情報を与えてくれるものであったが,さらに複雑な課題を将来に提示することにもなった。本論文は全望を総括する意味で企図されたが,その間に本指標をUBOMと命名した丹羽が,普及を目的とするNPO法人の研究会を組織し,共著者として参加してくれたのは心強いことであった。従来からの経緯で,総括論文も統合失調症に重点が置かれているものの,筆者は自閉性スペクトラム障害や性格障害などの広い視点からも,本指標が活用され検討を受けることを期待している。
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