動き
「第24回日本老年精神医学会」印象記
都甲 崇
1
1横浜市立大学医学部精神医学
pp.1133
発行日 2009年11月15日
Published Date 2009/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1405101529
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第24回日本老年精神医学会が,2009年6月18~20日の3日間,慶應義塾大学の鹿島晴雄会長のもと,パシフィコ横浜で開催された。この学会は,1年ごとに日本老年医学会など老年学に関連する5つの学会と合同で開催されるが,今年はこの合同開催の年であった。今回の日本老年精神医学会の参加者は930名余りで,一般演題は口頭発表が64演題とポスター発表が27演題で,その他,特別講演,教育講演,シンポジウムなどが行われ,いずれの会場も盛り上がりを見せていた。
初日は,関連学会との合同による第26回日本老年学会が行われた。合同シンポジウム「老衰の成因と対策」と「老いるということ」では,6学会を代表する演者が講演を行った後にディスカッションが行われた。また,招請特別講演では,千葉工業大学の松井孝典先生による「宇宙人としての生老病死」と題した講演が,会長基調講演では高知大学名誉教授の小澤利男先生による「人間の学としての老年学」と題した講演が行われた。いずれものシンポジウムと講演とも,精神医学にとどまらない各専門分野から「老い」が論じられ,大変興味深かった。老年医学に関するさまざまな分野の講演を聞くことができるのは合同開催ならではである。
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