動き
「第14回日本老年精神医学会」印象記
笠原 洋勇
1
1東京慈恵会医科大学附属柏病院
pp.320-321
発行日 2000年3月15日
Published Date 2000/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1405902189
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第14回日本老年精神医学会が1999年6月29,30日の両日にわたり本間昭会長(東京都老人総合研究所精神医学部門・研究部長)のもとで開催された。新装の日本都市センター会館に300余名の参加があり,公的介護保険制度のスタートに当たる時期とも重なり,プログラムは多岐にわたった。
まず学会開催に先立ち,6月28日の午前には4つのセミナーが開かれ,午後は特別講演とシンポジウムが開かれた。学会に連動した公開シンポジウムであり,この企画だけでも内容は充実していた。会長自身の長年の経験からテーマは老年精神医学のみならず,老年社会,老年看護,老年介護などに及ぶ幅広いものであり,公的介護保険から後見法の法律や行政の今後の展望を見据えた内容となっていた。学会前日に開かれるこの公開のシンポジウムのテーマは「新時代を迎えた老人介護」であり,近い将来あるいは未来を見通し,ひいては2000年を迎える節目であり,さらに21世紀を展望することに重点が置かれていた。
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