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短報
Aripiprazoleの追加投与が有効であった難治性非定型うつ病患者の1例
Aripiprazole Augmentation Therapy for Treatment-resistant Atypical Depression: A case report
山本 暢朋
1,2
,
稲田 俊也
3
Nobutomo YAMAMOTO
1,2
,
Toshiya INADA
3
1下総精神医療センター精神科
2現・神経研究所附属晴和病院精神科
3財団法人神経研究所附属晴和病院
1Department of Psychiatry, Shimofusa Psychiatric Medical Center, Chiba, Japan
2Department of Psychiatry, Seiwa Hospital, Institute of Neuropsychiatry
3Seiwa Hospital, Institute of Neuropsychiatry
キーワード:
Aripiprazole
,
Depression
,
Augmentation therapy
Keyword:
Aripiprazole
,
Depression
,
Augmentation therapy
pp.457-460
発行日 2009年5月15日
Published Date 2009/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1405101419
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はじめに
薬物療法はうつ病の主要な治療手段であるが,完全寛解にまで至らない症例は稀ではなく,多くの薬物療法の結果を総合すると,30~45%の患者では全く効果がみられないか,部分的改善しかみられないとされている1)。抗うつ薬による薬物療法を十分な量で十分な期間行った場合,抗うつ薬以外の薬物を追加投与する効果増強療法(augmentation therapy)が行われる場合があり,lithiumなどの気分安定薬や甲状腺ホルモン製剤などが用いられている。今回,我々は難治性うつ病患者にaripiprazoleを追加投与して有効であった症例を経験したため,若干の文献的考察を加えてこれを報告する。
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