書評
―倉光 修,桑原知子 編―カウンセリング*ガイドブック
平木 典子
1
1東京福祉大学大学院臨床心理学専攻
pp.1278
発行日 2007年12月15日
Published Date 2007/12/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1405101127
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近年,カウンセラーや臨床心理士といった職業名は一般に広く知られるようになり,心理的支援の必要に迫られている人も多数に上っている。しかし,一般の人々がその人たちがどこで働いているのか,実際,どんなことをしているのかといったことを知っているかというと,きわめて疑わしい。つまり,いざ,心理的支援の必要に迫られた人々は,その内容も場も不確かであることに戸惑い,右往左往するのが普通である。また,カウンセリング・心理療法関係の専門家の間でも,共通理解が十分に成り立っているとは言い難い。
本書は,そんな日本の心理臨床の現状への一つのチャレンジとして,そしていつの時代にも存在する心理的支援を求める人々への水先案内(ガイドブック)として書かれている。
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