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特集 新医師臨床研修制度における精神科研修はどうあるべきか
藤田保健衛生大学病院の精神科卒後研修プログラム
Postgraduate Psychiatric Training Program in Fujita Health University
内藤 宏
1
,
尾崎 紀夫
1
Hiroshi NAITOH
1
,
Norio OZAKI
1
1藤田保健衛生大学医学部精神医学教室
1Department of Psychiatry, Fujita Health University
キーワード:
Primary care physicians
,
Psychiatric education
Keyword:
Primary care physicians
,
Psychiatric education
pp.1047-1049
発行日 2003年10月15日
Published Date 2003/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1405100898
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一般医にとっての精神医学的素養
当精神医学教室の診療上の基本理念は「生物・心理・社会的側面に配慮し,実証的データと患者・家族のニーズに基づく精神医療の実践」であり,卒後研修においても変わることはない1,2)。そのために習得すべき技能としては,①実証的データを各患者に活かすため精神症状の診断と評価を行える技能。②ある程度の集団から得られたデータを念頭に置きながら個々の患者の生物・心理・社会的個性を重んじた診療を行える技能。③さらにデータと臨床経験から割り出した診療方針と患者・家族の要望をすり合わせることができる技能が挙げられる(図)。また,より具体的な精神科における卒後研修の目標は,一般診療場面で患者・家族の心理・社会的側面を理解する上で必要とされる面接技法,基本的な向精神薬の使用法,必要に応じて精神科への紹介ができること,加えて基本的な心理・社会的な介入技術の取得である。以下,面接における精神医学的診断と身体疾患患者に対する心理・社会的介入を取り上げて,若干の説明を加えておく。
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