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短報
オランザピンが著効を示したてんかん性精神病の2症例
Marked Therapeutic Effect of Olanzapine in Two Patients with Epileptic Psychoses
扇谷 明
1
,
村井 俊哉
2
Akira SENGOKU
1
,
Toshiya MURAI
2
1せんごくクリニック
2京都大学医学部精神医学教室
1Sengoku Clinic
2Department of Psychiatry, Faculty of Medicine, Kyoto University
キーワード:
Olanzapine
,
Epilepsy
,
Psychosis
,
Cognition
,
EEG
Keyword:
Olanzapine
,
Epilepsy
,
Psychosis
,
Cognition
,
EEG
pp.425-428
発行日 2003年4月15日
Published Date 2003/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1405100885
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はじめに
てんかん性精神病は大きくは急性一過性精神病と慢性精神病に分かれる。前者には脳波強制正常化をしばしば伴う交代性精神病と発作後精神病が含まれる。急性一過性精神病については,その治療方法がさまざまに論じられてきたが,慢性精神病に関しては,推奨される治療法について論じられることがなく,良い治療法がないと言えるほどであった。今回,我々はオランザピンが著効を示した2例の慢性てんかん性精神病症例を経験した。これら2症例では,脳波の改善も同時にみられたので報告するとともに,その機序についても論じてみたい。
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