動き
「第99回日本精神神経学会総会」印象記―新しい時代の幕開け
傳田 健三
1
1北海道大学大学院医学研究科精神医学分野
pp.1012-1013
発行日 2003年9月15日
Published Date 2003/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1405100740
- 有料閲覧
- 文献概要
第99回日本精神神経学会総会が,2003年5月28~30日の3日間にわたり,牛島定信会長(東京慈恵会医科大学精神医学講座)のもと,お台場に隣接するホテル日航東京で開催された。今回は,昨年8月の第12回世界精神医学会ならびに日本精神神経学会創立百周年記念行事に次ぐ総会という重要な役割を担っていたが,新しい時代の幕開けにふさわしい充実した内容であった。また,本総会の基本テーマは「精神医学の分節化の中での精神科医のあり方を探る」というものであり,精神医学・医療が急速に細分化,専門化していく中で,精神科医のアイデンティティを改めて問おうとする牛島会長の姿勢が表れたテーマであると感じられた。以下に,本総会の印象を,1.シンポジウムと教育講演,2.特別講演と会長講演,3.精神医学研修コース,4.一般演題とポスターセッション,5.今後の方向性に分けて述べてみたい。
Copyright © 2003, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.