動き
「第25回日本生物学的精神医学会」印象記
大原 浩市
1
1神奈川県立精神医療センター
pp.784-785
発行日 2003年7月15日
Published Date 2003/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1405100703
- 有料閲覧
- 文献概要
第25回日本生物学的精神医学会は,金沢大学大学院脳情報病態学教授越野好文会長の主催のもと,2003年4月16日から18日の3日間,金沢市文化ホールにおいて開催された。今回のスローガンは「精神障害の生物学的基礎の解明を目指して」である。越野会長はプログラム講演抄録の冒頭,「技術的な発達により,脳細胞1個のレベルでの機能も解明され始めているが,得られた知見をどのように活用して精神の働きを理解するのかが今後の問題である」と指摘されている。なお,今回は従来と異なり,演題申し込みはインターネットを利用したり,抄録集も桜が咲き誇る石川門が表紙になり活字が統一されるなど,新しい試みがなされた。
初日は午後より若手シンポジウム,一般演題4セッションの後,加賀乙彦氏がサテライト講演会「医者のモラル」を行った。2日目は午前中より一般演題が講演会場2か所,ポスター会場2か所に分かれて行われた。正午よりランチョンセミナー,総会,特別講演と続き,その後,一般演題が行われた。懇親会は学会場に隣接する金沢ニューグランドホテルで行われた。懇親会では,第8回会長山口成良先生が挨拶をされ,第8回と第25回は会場が同じであるが,当時は現在と時代が異なり,学会の開催そのものが危惧されたと苦労話を紹介されていた。3日目は一般演題の後,特別講演,ランチョンセミナー,シンポジウムが行われた。
Copyright © 2003, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.