Japanese
English
研究と報告
新規抗精神病薬の登場により薬原性錐体外路症状が軽減しているか?
Do New-generation Atypical Antipsychotics Reduce Drug-induced Extrapyramidal Symptoms?
片桐 秀晃
1
,
澤 雅世
1
,
福本 拓治
1
,
岡田 剛
1
,
小山田 孝裕
1
,
村岡 満太郎
1
Hideaki KATAGIRI
1
,
Masayo SAWA
1
,
Takuji FUKUMOTO
1
,
Go OKADA
1
,
Takahiro OYAMADA
1
,
Mitsutaro MURAOKA
1
1特定医療法人大慈会三原病院
1Mihara Hospital
キーワード:
New-generation atypical antipsychotics
,
EPS
,
Schizophrenia
,
Cholinergic antagonists
Keyword:
New-generation atypical antipsychotics
,
EPS
,
Schizophrenia
,
Cholinergic antagonists
pp.1077-1083
発行日 2005年10月15日
Published Date 2005/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1405100120
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抄録
日本でもリスペリドン,ペロスピロン,クエチアピン,オランザピンが登場し,統合失調症の治療に対して抗精神病薬の選択基準が変化している。そこで当院入院中の統合失調症圏患者に対して1998年から2004年に実施した処方調査の分析を行った。結果の概略は,①新規抗精神病薬の使用の増加,②抗精神病薬の多剤併用の減少,③抗コリン薬の併用の減少,④錐体外路症状の緩和,⑤BPRSの改善,⑥クエチアピン,オランザピンがリスペリドンと比較して抗コリン薬の併用量が少なかったなどであった。今後はこれらのよい変化を継続していくために新規抗精神病薬をいかに使いこなしていくかが課題になると思われた。
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