Japanese
English
Bedside Teaching
先天性心疾患の手術後の不整脈
Congenital heart disease and post operative arrhythmias
高尾 篤良
1
Atsuyoshi Takao
1
1榊原記念病院
1Sakakibara Memorial Hospital
pp.989-993
発行日 1990年10月15日
Published Date 1990/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404910026
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一般的アプローチ
手術歴の既往のある先天性心疾患保有者が日常診療の場を訪れた際,次に掲げる項目の認識と鑑別が必要となる。
1)その患者が持っている先天性心疾患(CongenitalHeart Disease,CHD),たとえば心房中隔欠損(AtrialSeptal Defect,ASD),ファロー四徴(Tetralogy of Fallot,TOF),修正大血管転換(Cor TGA)など,それぞれの疾患単位そのものが,手術の有無にかかわらず,その自然歴上,加齢や病態の進展によって特有な不整脈が出現してくる。この場合手術によって特有な不整脈の出現が遅延したり,促進されたり,修飾されたりする。早期手術によって自然歴上予測される不整脈(Arrhythmias,ARR)の防止ないし遅延化が期待されるや否や?たとえば,成人期ASDでの心房性頻拍性ARR出現予防,遅延化を小児期での手術に期待できうるか?は現時点ではいまだに追跡の段階にある。
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