Japanese
English
Bedside Teaching
コントラスト心エコー図
Contrast Echocardiography
田中 元直
1
Motonao Tanaka
1
1東北大学抗酸菌病研究所電子医学部門
1The Research Institute for Chest Diseases and Cancer, Tohoku Univ.
pp.1315-1323
発行日 1979年12月15日
Published Date 1979/12/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404203479
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I.心臓内血流測定の診断的意義
心臓病には心雑音を有する疾患が多く,心雑音の有無は診断を決定づける大きな根拠になることはよく知られている。この心雑音はすべて,心臓内の血流状況の変化によって生ずると言っても過言ではなく,心雑音の性質の変化はいずれも解剖学的構造異常などの兼ね合いで生ずる心内血流状況の変化の反映であるといえる。
従って,心内血流状況を客観的に評価することは雑音を有する疾患の本態を知るためには不可欠であるだけではなく,血流に関する情報は心臓の解剖学的異常の存在の有無とその状況や心機能の判断,更には将来起りうる2次的病変(例えば血栓形成,栓塞)の発生などと深いかかわり合いがあるたあ,臨床的にも大きな意味をもつことになり,きわめて重要な診断情報である。
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