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Current Opinion
心臓核医学—治療効果判定のための核医学
Nuclear Cardiology: Technique for assessment of treatment effect
玉木 長良
1
,
森田 浩一
1
,
久下 裕司
1
Nagara Tamaki
1
,
Koich Morita
1
,
Yuji Kuge
1
1北海道大学大学院医学研究科・核医学
1Department of Nuclear Medicine, Hokkaido University Graduate School of Medicine
pp.1055-1059
発行日 2000年10月15日
Published Date 2000/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404902178
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21世紀に向けた心臓核医学の潮流
心臓核医学検査は循環器診療にかなり浸透するようになり,虚血性心疾患の診断や治療のための不可欠な検査になりつつある.最適なトレーサを用いて臓器内の機能情報を映像化する核医学検査は,心筋の分子,細胞機能を反映することが可能である.とりわけ最近の分子生物学や遺伝子工学の目覚しい発展に刺激されて,このような情報をトレーサとして用いた映像化が試みられはじめている.
先日,世界中の心臓核医学の専門家が一堂に会し,今後の心臓核医学の歩むべきテーマについて討論がなされた.その際に21世紀に向けて心臓核医学が追求するべきテーマとして表1にあげたものが提案された1).このテーマについて順に述べてみたい.
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