Japanese
English
Bedside Teaching
Cardiac Volume Reduction Surgery—慢性心不全への応用
Cardiac Volume Recluction Surgery for End-stage Heart Failure
須磨 久善
1
Hisayoshi Suma
1
1湘南鎌倉総合病院
1Director, Shonan Kamakura General Hospital
pp.1013-1017
発行日 1998年10月15日
Published Date 1998/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404901779
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
虚血性心疾患,弁膜症あるいは様々な原因に基づく拡張型心筋症が進行して,慢性心不全症状を呈し,内科的治療が限界に達した場合,心臓移植あるいは補助人工心臓が最後の外科的治療法とされてきた.しかし近年,これらの末期的心不全患者に対して,自己の心臓を何らかの外科的手術で修復することによって心機能の改善を図ろうとする試みが行われつつある.
本稿においては,心筋梗塞の末期状態といえる虚血性心筋症(Ischemic CardiomyopathyL:ICM)に対するDor手術と特発性拡張型心筋症を中心とする非虚血性拡張型心筋症(Dilated Car—diomyopathy:DCM)に対するBatista手術について解説する.これら心室縮小手術(cardiac vol—ume reduction)は,内科治療と臓器置換というかけ離れた大きなギャップを埋める一つの新しい治療法として注目されている.
Copyright © 1998, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.