Japanese
English
Bedside Teaching
肺血管床における自律神経の役割
Roles of Autonomic Nerves in the Pulmonary Vasculature
杜 洪林
1
,
山田 芳嗣
1
Hong-Lin Du
1
,
Yoshitsugu Yamada
1
1東京大学医学部麻酔学
1Department of Anesthesiology, Faculty of Medicine, University of Tokyo
pp.679-684
発行日 1997年7月15日
Published Date 1997/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404901514
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気道系における自律神経の研究の豊富さに対して,肺血管床における自律神経の役割の研究は少ない.その原因は恐らく気道系においては自律神経の効果は明らかであり,肺血管床においては効果が小さいからであろう.確かに,正常な肺においては,自律神経を刺激しても,抑制しても有意な変化を見出しにくい.ところが,最近病的肺において自律神経の影響は明らかにされつつあり,その臨床的意義も注目されはじめている.
本稿では,肺血管床における自律神経の分布と,正常および病的肺における肺血管の自律神経の役割を概説し,さらに臨床的な意義の可能性についても触れてみたい.紙面が限られているので,非アドレナリン非コリン作動性神経の内容は省略した.
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