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Bedside Teaching
喘息日誌の要点と意義
Key Points and the Sense of Asthma Diary
金子 富志人
1,2
,
秋山 一男
3
Fujito Kaneko
1,2
,
Kazuo Akiyama
3
1国立相模原病院臨床研究部アレルギー科
2現:公立学校共済組合関東中央病院呼吸器科
3国立相模原病院臨床研究部
1Clinical Research Center for Allergy and Rheumatology. National Sagamihara Hospital
2Section of Pulmonology, Kanto Central Hospital, the Mutual Aid Association of Public School Teachers
3Clinical Research Center. National Sagamihara Hospital
pp.1279-1285
発行日 1996年12月15日
Published Date 1996/12/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404901385
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はじめに
近年,気管支喘息の本態が“気道の慢性炎症”として理解されるようになり,気管支喘息の治療も“抗炎症作用”を基本に考えられるようになった.こうした状況のなかで,1992年にアメリカNIHよりInternational consensus report on diagnosis and management of asthma1,2)が発表され,わが国の喘息治療に少なからず影響を与えたが,さらに第5回日本アレルギー学会春季臨床大会にてアレルギー疾患治療ガイドラインが示された(1995年に一部改訂3))(表1),本ガイドラインはアメリカNIHのガイドラインを参考にしており,また,近年の抗喘息薬の臨床試験では自覚症状や治療内容による症状点数,治療点数の他にピークフロー値(以下PEF値と略す)の変化が参考にされるようになっていることもあり,慢性喘息の管理には臨床症状に加えPEF値が参考として加えられた.こうしたなかで,喘息日誌の改訂が行われたが4),本稿では,気管支喘息管理における喘息日誌の意義について改訂のポイントを中心に述べる.
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